Oyaji Nurse 特定看護師への道

特定行為研修(特定行為に係る看護師の研修制度)を中心に、オヤジナースの日常を綴る備忘録。

転職するために取り組んだこと

 

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こんばんは。

Kenpapaです。

またぐっと冷え込んできましたね。

嫁が腸炎でダウンして我が家はてんてこ舞いです・・・。

 

前回の記事で、「転職を決めた理由」について書きました。

 

kenpapax-tokukei-nurse.hatenablog.com

 

 

今回は、いざ転職が決まってからどのように動いたのかについて書きたいと思います。

 

1.自分ってなにもの?

ひとつの病院で新卒から8年間働いていたので、もちろん周りは自分のことを知っているひとばかりの環境にいました。

部署でもだいぶ先輩の部類に入り、まあ偉そうな態度をとっちゃったりする訳です。笑

しかし、そんな自分も一歩病院の外に出れば、ただのひとりの人間。

他病院にいけばただの「いちナース」でしかないわけです。

いくらアセスメント能力が高かったり、看護ケアの実践力が高い、末梢ルートを取るのが上手だったとしても、そんなことは誰にも伝わらない。

そんなことを考えた時に、資格や肩書の重要性を思い知りました。

 

2.とりあえず何か資格を・・・

わたしの転職の場合は、転職先の師長が知り合いだったこともあり、病院の内情がわかるという点でとてもリスクが低いものでした。

その師長と相談し、心肺蘇生法の成人教育コースの認定インストラクターの資格を取得することにしました。

転職後にRRS(院内の急変対応チーム)や後輩教育の点で役立つと考えたからです。

タイトなスケジュールでしたが、転職までに認定インストラクターの資格を取得できました。

心肺蘇生法は救命センターでの実践や教育で行っている内容ですが、同じ実力があったとしても資格を持っているかいないかでは大きな差だなと感じました

自分が過去に戻れるなら、もっと認定インストラクターや、呼吸療法認定士、認知症研修などの資格を取っておくべきだなーと、転職の時に感じました。

 

3.エキスパートかつジェネラリストになるために

ここが一番核となる部分ですが、私の転職後の目標は、

ICUの師長になって、スタッフがいきいきと楽しく働けて、患者さんにいいケアを提供できるICUをつくりたい」というものでした。

その目標のためにはエキスパートとしての能力向上と、看護管理を学ぶことが必要だと考えました。

エキスパートという点では、以下の3つの選択肢があると考えました。

・専門看護師(重症・急性)

・認定看護師(集中治療)

・特定行為研修

 

家庭のある身ですので、仕事をストップして大学院するのは難しいという点で、専門看護師はナシ。資格の中では最も魅力的だとは思いましたが、働きながら看護管理の修士を将来的に取得したいと考えました。

 

認定看護師に関しては、これから移行期を迎えますが、単純に「すでにたくさんいる資格を取るのはおもしろくないな」と思いました。もちろんいまの看護の基盤を作ってきた偉大な人たちであると思いますが、なかには資格の上にあぐらをかいているような人もいて、あまり魅力を感じていませんでした。前の職場では、月に1度の勉強会を開催する以外は、通常業務に追われ、めちゃくちゃ残業している人が多かったです。もちろんスペシャリストとして光を放っている人も多くいるとは思いますが、結局は病院の使われ方に大きく左右されるなといった印象でした。個人的な偏見で申し訳ありません。

 

ブログのタイトルにもありますが、特定行為研修を受講することに決めました。もともと在宅医療向けの資格であり、急性期の分野でどれほど活躍できるかは未知数だという点で、先駆者としてのやりがいがあるんじゃないかなと考えました。診療看護師(いわゆるNP)と呼ばれる人たちはすでに大活躍されているとは思いますが、なんでもできる分、どうしても診療に寄ってしまうんじゃないかなと考えています。そうするとあまり看護管理には向かないかなと。あくまで特定行為研修の一部分しか習得できませんが、エキスパートとしての幅を広げながら、ゆくゆくは看護管理者になることが自分の目標ですので、その点でもちょうどいいかなと考えました。なんとも甘く緩い考え方だとは思いますが。。転職先の師長が専門看護師なので、うまくコラボレーションできそうじゃないかというのも大きな決め手でした。

 

4.転職先で学校に行かしてもらえるの?

認定看護師もそうですが、働きながら取得する資格というのは、自分の病院での信頼を得た上で研修機関にいくのが普通です。

そんな中で転職した矢先に研修に行くなんてことは大きく常識から外れた行為です。

特定行為の実習先は所属施設で行いますので、医療安全的にもリスクを伴います。そんな研修に、いきなり現れたどこの馬の骨かもわからないスタッフを送り出すというのは普通では考えられません。

そこを突破して信頼を得ることが、最初の大きな壁でした。

しかも転職先で特定行為研修を受講した者はまだおらず、自分が第一人者になろという状況でした。

信頼を得るために、師長を通してアポイントメントを取り、何度もプレゼンテーションを行いました。

・特定行為とはなにか

・自分は何者か

・自分が入職することでのメリット

・特定行為を取得することでのメリット

以上のような内容を、かなりお偉い人たちの前でプレゼンさせていただき、研修受講への同意と、研修機関への推薦状を書いてもらうことができました。

信頼を得られた陰には、専門看護師である師長の存在と、自分が勤めていた救命センターの看板があったんだと思います。

信用していただいたぶん、今度は期待に応えなければならないという大きなプレッシャーがのしかかってきます。

 

5.まとめ

自分が転職するために取りくんだことをまとめると、以下の2点です。

 

・心肺蘇生法の認定インストラクターの資格取得

・特定行為研修受講のためのプレゼン

 

転職を考えた時に初めて資格や肩書の重要性に気づきました。

ただの実践力だけではどうにもならないなと。

やはり転職やダブルワークが当たり前になってくるこれからの社会では、

自分のブランディングが大切なんだなーと感じました。

いまはボディメイクにハマっているのでダイエット系の資格でも取ろうかなーなんて考えたりしています。笑